2016年08月24日

[94] 体系化学アドバンス・合本

育文社のレガシー
 育文社は、思考訓練シリーズを始めて市販し、シリーズ新刊を出し、
『医大受験』誌によって、体系化学の続編の連載の場を与えた。
その受験界への貢献はやがてきっと評価されることになるだろう。
 その育文社は、二代、74年にわたる歴史の幕を閉じ法的な整理も完了とのこと、
そして、そのレガシーの幾つかをGHSが継承した。

 その一つが形になりそうなのでお知らせしたい。
思考訓練化学、漢文、医大受験等々のデジタルデータを譲り受けた。
ただ、当初は出版のプロが使うソフトの保存形式であったために使えずにいた。
それをこの夏、GHS卒生で東北大学工学部に進んだH田くんの尽力により、
すべてpdf形式へと変換することができた。
 さっそく、『体系化学』のpdfデータは授業でのプロジェクターやモニターで
表示するのに重宝しており、そのページを大画面で確認しながらの講義ができるようになった。
300ページ余のデータであるが、Wordの原稿にくらべてスクロールも拡大縮小も断然にラクである。

 そしてその次に取り組んでいるのが、『医大受験』の連載データの取り出しと、合体だ。
体系化学アドバンスの一連の原稿は、創刊号から14号まである。
これまでは必要に応じてコピーしてGHS生に配布していたが、
いずれこれを一冊にまとめたいな・・・という思いが叶うことになった。
pdfデータをつなぎあわせて、一つファイルとした試作品が完成した。
ページ数は100頁を少し超えた。

雑誌の連載をまとめて一冊にしたものを「MOOK」というが、
MOOK形式でGHS内テキストと同じく簡易製本とし、サブテキストとする。
近々に100部(内部生用に三年分ほど)はつくる予定で、今、細部を整えている。
 受験生読者諸氏で、「体系化学アドバンス」連載全体
(といっても化学アドバンス授業の内容の全部ではないが)をみたいという方がいれば、
GHSに連絡されたし。手を挙げた人数によっては、制作部数を上積みするつもりにしている。
希望者には原価+送料でお分けできると思う。
 100頁ほどではあるが、『体系化学』サイズとフォントならば1.5倍にはなるボリュームである。
これに連載第一回の問合わせ者にのみ配布した「解答」をつけて完成品としたいと考えている。
 さらに、一つのpdfファイルにまとめることができれば、電子ムックとして
GHSのHPの「テキスト公開」のコーナーにもアップしてもよいと思っている。
もちろん閲覧は有料にしたりはしない。
・・・・・・GHSも私も、こういうところでちまちまと利益をあげようなどとは
つゆ思っていない証左でもあるし、「体系化学」とその発展形を求める人が学び習得し、
かつ、世の中に広めてもらうのはむしろ歓迎してしかるべき事だからでもある。
GHSの総数30人の定員では、30年やったとしてもたかだか千人にも届かない。

 しかし何よりも、無料でかまわないと思うのは、実は先にも書いたように、
「体系化学アドバンス」自体は連載の有無と関係なく、
毎年、文字通りの「アドバンス」をつづけており、さらにその先へ先へと
進んでいるからである。だから出し惜しみして貯めておく必要などない。
それには、すでに連載したテーマについて深化を遂げている部分もあれば、
連載に至らなかったテーマについて展開した部分もある。

いずれにせよGHSは、発展をやめない。否、発展しなくなったらやめる。
それは、本ブログの冒頭に掲げた精神でもある。  《了》
posted by Koujin Amano at 21:31| 体系化学