2016年11月30日

[97] 体系化学アドバンス・ハンパねーぞ

二学期の ‘アドバンス’
 前々回お知らせしたように、『医大受験』連載分の体系化学アドバンスは一冊にまとまり、
4年に渡った連載を一望することができるようになった。
GHS生全員には配布済みで、先に進みたいものは独習できるようになった。
何かが終わるということは、何かが始まるということ。
その胎動が二学期に次々と現実化した。

つまり、アドバンス(1)には収録されなかった、つまり『医大受験』では連載されなかったテーマでの設定とともに、執筆と問題収集と編集がすすんだということである。

今回は、そのなかでも出色の一つだけ取り上げることにしよう。
そのテーマは「無規定量分析」である。
誤植ではない。よくある「無機定性」ではなく、「無機定量」という設定である。
無機定性分析といえば、20数種類の金属イオンを系統的に分離する方法を主とするが、
多くの入試問題を分析すると、それでは、アドバンスレベルの演習には耐えないことがわかった。
定性はもちろんのこと、それを含む「無機定量」という視点での問題分析が必要なのである。

この作業は,ここ数年の入試問題を「無機定量分析」の視点から、
体系化学p.270に掲載の「塩の沈殿傾向」の表にそって,
150余の入試問題を系統的に配列する仮定で浮かび上がってきたものである。
すなわち、無機定性分析は、定量的扱いと切り離せないものであり、
溶解度、各種反応、および溶解度積と一体化しての出題となり、
いきおい総合力が試される問題が目白押しである。
その意味で、二学期後半から取り組むに相応しいテーマである。

この分析と編集には時間がかかったが、見事に150問余が
「塩の溶解傾向」を縦糸に、体系化学計算を横糸にして、系統的に配列された。
・・・もっとも、これに体系化学的解答をつけるのは、授業での地道な積み重ねが必要なので、
複数年かけてやることになるだろうが、他のどのテーマよりも出題バリエーションが豊富であり、
かつ対策がしにくいという点では、このテーマ設定はきわめて有効である、と思っている。

いずれ遠くない将来、公開することになるだろうが、
これだけでアドバンス(1)のボリュームに匹敵する展開となるであろう。                                                     《続》



posted by Koujin Amano at 08:29| 体系化学