2016年12月30日

[98] 化学のカリキュラム 2016回顧

高校の授業って・・・
センター試験や私立医学部入試の足音を聞くと、
授業の方は店じまいの時期。
個別的にはフォローするが、授業としては年内に終わることが常なる目標である。
だから、3月から早めに始めたとしても、12月までのわずか10ヶ月で
高校三年間の化学の再履修と受験レベルへのアップという「難題」に挑まねばならない。

そうなってしまうのはGHSの門を叩く浪人生のほとんどが、
高校化学をまともに履修できていないからに他ならない。
今年は、高校2,3年生の個別的な指導をする機会があり、
実際の高校の授業の中身を知ることができているのだが、
「せめてこれくらいはできないと高校卒業できないよ」という
基本のしっかりした指導を受けていない。雑多な知識を詰め込んで、
泡沫と化すのみ、何か幹で何が枝葉かも分からぬまま。
それは指導者のアタマの中がそうだから仕方ないことではあるが。
輪をかけて、そういう教師がすがりつく教材会社も今は昔のレベルだからである。

「授業の進度」という形式上のアリバイ要件はみたして卒業させられてはいるが、
中身のない質の伴わない化学教育が化学難民浪人生を量産している。今も昔も。

まあだから、上を目指すほどに浪人するしかないのであるが、GHSでは「急がば回れ」で、
いかに効率的に再履修するか、というカリキュラムの創造に取り組んできたのである。

定性化学テキスト 完成!!
以前から取り組んできたことではあるが、定量化学を主軸とする『体系化学』に対して、
定性化学の部分を補完する「定性化学」のテキストがようやくにして、最終点に到達した。
『体系化学』と前後して、当初は1990年から15年分のセンター試験の全過去問を、
定性化学の体系にしたがって、余すところ無く配列するという、手間のかかる作業であった。
当初は切り貼りでやっていたのを、徐々にデータ化していき、昨年の無機化学篇たるpart4、
本年はpart5にあたる有機化学篇をデータ化して、一応の完成を見たのである。

この間に歳月を重ねたこともあり、過去問は10年分近くたまってしまったが、
データ化してあるので、配列変更や割り込みは自由にできる形になっている。
必要に応じてテキストに取り込み、あるいは、確認テスト用に振り分けたりする。

主眼としたのは「すべてを学び尽くす」ということである。化学の内容自体は、
たかだかこれくらいの年月で変るものではなく、指導要領による出し入れ程度しかない。
まだ易化していなかった1990年代の問題を取り込むことによって、どのような幅にも
対応できる形がとれている。高々センター試験の範囲では、作れる問題は限られているのだから、
こうやって各分野を系統的に、易から難へとやり尽くしていけば、すべてが類題になるわけである。

GHSの化学の授業は、大きくは三本立てで、『体系化学』による定量化学と、定性化学、
それにアドバンス化学をくわえて(有機化学は別にある)10ヶ月で終了する。

「来年は、アトバンス化学の後半のデータ化を更にすすめたい」と思いつつ,新年を迎えることになる。
posted by Koujin Amano at 15:15| カリキュラム