2017年01月18日

[99] 難化上等

2017年 あけましておめでとう。
年末年始まであわただしく過ごしたので、やや遅れて休暇をとり、
家族で沖縄に行き、ヌクヌクとすごし鋭気を養って来た。
なにせ、0℃〜5℃の信州から+20℃の沖縄に飛べば、血管は一気に開き、
神経は緊張を解かれ、代謝がアップして心身の疲れが自然に取れていくのがわかる。

我が家は、すっかり沖縄びいきになってしまったようで、
下の娘は「琉球大」志望を宣言するに至った。……近所にやはりオキナワ好きで
農学部にすすんだお兄さんがいることもあるが…それにまだ小2だし……。

ということで、私の本年の始動は1/10からであったため、あっというまにセンター試験を迎えた。
フタをあけてみると、昨年からの「化学の難化」は引き継がれたようである。
「化学基礎」という科目をつくり文系と棲み分けたことで、文系に配慮することなく、
発展的な内容をもあつかう「化学」が理系のための試験として相応しい姿となっている。

といっても・・・・思い起こせば、私が文系受験生として受けた共通一次試験には、
文系も理系も区別なく、「化学」を受けた。逆に理系も社会科目に逃げ場がなかったが。
だから、文系ながらも、基礎公式1〜8すべてを含む化学計算の対策をするのが当たり前だった。
そのハードルからすれば、昨年、今年の「難化」などまだ手ぬるい感はあるものの、
「ゆとり」の時代の、文系も含めて平均点を確保するためのスカスカのセンター試験からすると、
ずいぶんマシになってきたといえる。
「化学」は科学であり、学問なんだから、易しくあっていいわけがない。難しいからこそ、
メソッドを確立し、実力を磨いたものが勝ち抜いて行ける。それでこそ「勉強」の名にふさわしい。
易しい問題を出していては、やり方云々を探求する必死さは生まれてこない。

早速、高校二年生にむけて、「一年後の君の為に」と銘打って、今年のセンター試験「化学」の
計算問題だけを編集したテストをつくってやらせてみた。
今年の化学の計算問題は、全部で11問。有機化学は3問あり、高校二年には無理なので、
これを除いた8問のチャレンジとした。

結論はいつも同じ。
『体系化学』にしたがえは、すべて同じように一本の式で、同じ思考法で立式できるのだ、
ということを確認したにすぎないが、これから高校三年生となる身にとっては、
これらを快刀乱麻のごとく、すべて「瞬殺」で解いてしまう
自分の一年後の姿に希望をいだいたことであろう。

入試センターが公表するデータでは、たいしてできない生徒もまざっていて差が薄められているが、
私の生徒が通う、県内ではトップクラスの進学校では、センター試験の理科の平均点は、
生物80点を筆頭に,物理、化学の順に10点ずつ下がっている。難化対策必須の科目だ。
化学は共通選択だから科目間差があってもまあいいだろう。「難化」の中身はといえば、
「化学は難しくて解けないというほどではないが、量が多くて解ききれない」
と言う声がほとんどらしい。要するに問題の難易というより、判断力・処理能力の問題だ。

でも、結論は同じ。
問題ごとに計算のやり方を考えているから時間がかかるにすぎない。体系化学的にズバッと斬り払えばよい。
「化学の解き方は一つ」という体系化学のテーゼがこれからさらに輝きを増す予感。
GHSと私にとっては、そんな希望の見える年明けとなった。
posted by Koujin Amano at 16:16| 体系化学