2017年04月30日

[103] 体系化学 ワン,ツー,スリー

新学期開講!!
 浪人生にとっては必ずしも嬉しい春ではないにせよ、
新たに集いしGHS生とともに、仕切り直しのスタートを切った。
今年も総数30名ほどのほとんどが医学部志望者である。
毎年難化していく医学部受験に対して、小手先のテクニックや、詰め込み暗記や、
ましてや根性や頑張りだけではどうにもならない現実をつきつけられ、
GHSのメソッドに光明を見出し、全国から集まってきた受験生に、
こちらも精一杯のパフォーマンスとスキルで応えるべく動き出した。

GHSでは、時間割やカリキュラムについて基本線はあるが、既定のコースやクラスはない。
毎年、集まった生徒の状況を把握し、情報を総合しアレンジする。
……ということで、今年は、体系化学を1,2,3と分けることにした。
有機化学はまた別に設定してある。
昨年度は、有機化学の他は、定量化学と定性化学、化学アドバンス
という分け方をした。それもまた、顔ぶれをみてのことであった。

開講にあたって、「出発点確認テスト」を行った。その結果を分析して、
「体系化学1,2,3」という発想になった。

もとより、GHSでは、入会にあたって選抜テストをすることはない。
無選抜、申し込み順、やる気次第」の三原則は長野校も含め堅持されている。
最初から、ある程度の偏差値のあるものばかりを選抜して、
トップのクラスをつくり、そのクラスの合格率だけを発表して集客する、
というようなアコギな真似はする気がないからである。

出発点を確認するのは、出発点を問題にしないから!! である。
GHSの体系化学メソッドは、そもそも、化学の再履修が必要な生徒、
ゼロからやり直し、という生徒たちを相手に構築されてきたものである。
だから、高校の成績も、これまでの模試の成績も関係なく、
一からやり直す意志さえあれば、誰でも登っていける学習メソッドなのである。
それゆえ、今回のクラス分けの要点は、「どこからはじめるか?」ということにある。

体系化学1,2,3
今年の生徒は、例えば一度私立医学部に通ったものの飽き足らず再受験、というツワモノや、
高校時分から体系化学を学んできている者・・・等々、いて、
ゼロからの再履修とはカリキュラムはおのずから異なるべきである。
つまりは、STEP1,2,3というふうに考えてもらえばよいだろう。

体系化学1=STEP1は、高校化学の知識もないに等しいと思って、
まっさらな状態からやり直すそんな気持ちで臨む授業。
もちろん、時間はかかることは互いに承知。
でも、急がば回れである。そうやってみんな這い上がってきた。その大事な原点。

体系化学2=STEP2は、リフォーム可能な・必要な知識がすでにある程度あり、
体系化学テキストの独習が可能と判断される生徒たち。
だから、体系化学演習の一歩先の内容で、体系化学を学び、アドバンス(1)へとつなぐ。

では、体系化学3=STEP3は何か?
それは、体系化学アドバンス(2)へとつながる道である。
 STEP2 アドバンス(1)+αを修了した生徒が若干名在籍している。
そのおかげで、今年は最初から、その先の講義を展開することができるわけだ。
体系化学はGHSの生徒たちとともに作ってきたのである。
その最初の学びの年齢が早め早めになってきたためと、医学部の難化のために、
受験期間が長め長めになっていることが、この授業を呼び込んだのである。

昨年の11月に書いた「無機定量分析」は膨大多岐にわたるため、
完習にいたらなかってという心残りを解消することもメニューにあるが、
『医大受験』で、アドバンス項目として立てながらも、触れるに至らなかった
大物ネタを最初に扱うことにした。
それはいわずもがな、「水蒸気、蒸気、蒸気圧」である。
このテーマは、物理でいえば、「単振動」級である。
どこにでも顔を出し、「難問」化に花を添えるものだ。
これも100問を超える大作になりそうだ。

検索に引っかかった問題は膨大であり、10数問程度のファイルが、50以上にのぼった。
これらを整理統合して、系統的にかつ厚く演習していくのが、体系化学3である。
もちろん、もはや、私が先に立って教え込むことはほとんどない。
体系化学を修行中のGHS生たちが、体系化学的な解答作りに努力してくれるはずだ。
私は、それを高みの見物でもさせてもらって、データ化・公開へとつなぐ・・・・
なんと愉しい年度スタートの光景であることか。
posted by Koujin Amano at 12:20| カリキュラム