2017年12月30日

[109] アミノ酸カスケード+の話

今年最後の授業は...
 [107] に「アミノ酸カスケード」という話というタイトルがあるが、
よくみると、今回はカスケードの横に「+プラス」がついてる!!
「たけちゃんマン」の続編が「たけちゃんマン7」だったのを
思い出した人も稀にはいることだろう。

GHSでは12/22金が私にとっては年内最後の正規授業であったのだが、
翌23日に、駒込の医師会館で本業の方の「検死研修会」に参加した。
行政解剖組織がない地方にとっては警察の検視と医師の検視も
大切な業務の一つなのである。一時期、法医学教室に身を置いていたので
私にとっては何の抵抗も違和感もないので「復習」のようなモノであったが・・・。

その研修のあと新宿に移動して、時間がとれそうだったので、
体系化学3の補講を〆として追加した次第。
テーマは、体系化学アドバンス・カリキュラムの最後編テーマ、
「高分子の世界に届く」の ‘ アミノ酸配列 'の問題である。
当日、倫理政経の補講があったこともあり、
生徒が自習室にも居残っていて、臨時招集をかけると、
いつもは5人のクラスが、我も我もと十数人にも膨らんだ。
もっともここまでくると皆、体系化学テキストはもちろん、
アドバンスも学んででいるから、何をやっても話が通じるわけだから、
楽しくも頼もしい面子がそろったわけだ。

カスケード+の理由
 前々回に紹介したように、有機化学テキストver.4に収載した
「アミノ酸カスケード」は、いわば「常連のアミノ酸」の8個を
まずはしっかりと覚える図式である。この8つと基本構造の式量74g/molについて
暗記法コンテストを経て、拡張する土台はできている。

実際に、2011〜2016のデータベースから私立・国立の入試問題の標準以上の問題に限定し、
10題ほど集めたものを演習・解説した。
このレベルになると、8個のアミノ酸の構造式を知っているのはあたりまえ、
その上で、ヒント付きで出題はされているが、さらにアミノ酸+6個程の構造式について
予め知識があった方が見通しよく解けることがわかった。
そこで追加したのが、Val,Leu,Ile,Lys,Asn,Glnである。
これをアミノ酸カスケードを基礎枠として、拡張工事を行ったわけである。
その結果、アミノ酸カスケード+は、二次元から、三次元の構図となり、
数学で見慣れた空間座標にならって配置するとよいことが分かった。

さすがに、この場でぽつんと公開する気はないが、体系化学読者諸氏も
自分なりに想像しておいてほしい。
来年度は、体系化学アドバンス(2)をテキスト化し、例によって電子ブックとして
公開することになるだろうから、その時まで、しばし、Tranquilo!!

posted by Koujin Amano at 09:29| 体系化学