2014年08月27日

[71] 体系化学の進み方

『体系化学』 改訂 !!……? 

 今年度の体系化学の授業は、有機化学もあわせて、GHS史上最速で進んでいる。
もちろん、ただ速いだけではなく、内容的には、『体系化学』をヨリ入試実戦に振った
アドバンス的な内容(『医大受験』連載・体系化学アドバンスを参照)を加えつつの、
ヨリ深みと広がりを増してなおの進度の早まりである。

どの予備校でも同じことではあるが、春に入って来た生徒には、入試まで1年間の時間はもはやない。
4月上旬に開講してから、センター試験ないし私立医学部入試開始の1月半ばまでは、数えてみれば
9ヶ月足らずである。1月以降は、生徒があちこちに入試に出向くため少人数予備校のGHSとしては、
「授業」の形がとれるのは実質年内であるのが実情だ。もっとも、早目に入塾を決めて、
早目に指導を受けはじめる生徒なら、約一ヶ月はプラスになるが、かといって「授業」としてのスタートが
できるわけではないから、授業期間は実質9ヶ月となる。

だから、たいていの予備校は、大手ほどに、すでに高校の内容を履修していることを前提に、
いきなり入試問題演習をはじめて、出題範囲をまんべんなくとりあげて、
この期間内に範囲を済ませることで、体裁をつくろってきた。これで、ついて来れる受験生はいい。
有名進学校から生徒を集めるとそういう授業でも成り立つのだが、GHSは昔から
そういう行き方をしなかったし、できなかった。それは『体系化学』が化学の再入門テキスト
であることからも察していただけるだろう。
すると、高校の知識も、基礎も、学力も大して期待できない生徒を前に授業をするならば、
少人数制であるだけに、いきなり入試問題ではついて来れない人材の存在にはすぐに気付く。
・・・・とすれば、高校で週四時間、二年間かけてやる化学全体を、この九ヶ月で、
いかに効率よく復習し、基礎を固め、底上げして、入試問題に取り組めるところまでもっていくか
が課題(=無理難題)となる。
その一つの帰結形態が、枝葉末節を切り落とし、定量化学として一本の筋を通す、という
『体系化学』へとつながっていったのである。

おかげで、この9ヶ月だけで入試に使えるレベルでの高校課程の再履修が可能になった。
しかし、道はこれで終わりではない。

なぜなら、一通り再履修を終えて、「わかった!!」と目を輝かせたところで、ワカッタだけでは、
入試で時間内に、問題が合格点レベルで解けるという状態には到達していないものである。
もちろん、それでも『体系化学』の学びは、合格者を輩出することに寄与することはできた。
しかし、やはりそれは、高校時代の遺産がある者、要領が良い者、寸暇を惜しまず超人的に取り組んだ者・・・
等々の、相当に個人的な資質に負うところもあったのは事実である。

それでよい、といえばよいのだろうが、カリキュラムの体系化の次なる目標として、
なるべく早く再履修を終えて、入試までの繰り返し修練により技化・定着を図る、という
課題(=無理難題)が浮上した。ここ数年のその取り組みが、『体系化学』につづく、
物理や有機化学の完全テキスト化と、カリキュラムの効率化と深化との両立ということであった。

すでに、二学期開始時点で、『体系化学』は、2nd Stageの内容の実質半分を消化するところまできている。
しかもそれは、1st Stageからアドバンスの内容を適宜上乗せしながら、である。
たった週一回、120分の授業で、である。もちろん、ご存知かもしれないが、GHSの化学と物理は、
夏期講習をやらない。一学期から夏期、二学期までの通年授業の形態をとらせてもらっている。
ちなみに、有機化学も、テキスト化の成果よろしく、すでに高分子の講義に入っている。

それは、とりもなおさず、『体系化学』改訂版ということになる・・・   《続》



posted by Koujin Amano at 16:05 | TrackBack(0) | カリキュラム
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