2015年05月26日

[80] 原点回帰ということ

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『医大受験』vol.15 5/20発売 
 今回の連載で、15回目となる私医化学は、化学平衡の章を5回にわたって書いた。
それは、『体系化学』のリメイク+αでもある。
 物事を説く順序や説き方は一通りではない。しかし、著作となれば、一つに決める必要がある。
そういう点からいえば、「実は、このようにも説けた」という書き方となっていて、
いわば実験的な連載形式となっている。・・・
もっともGHSの授業は、ライブだから毎年バリエーションをつけながら楽しんでいると同時に、
生徒のタイプやレベルに応じてまた別の説き方を試しているから、
その「まとめ」を連載原稿としてデータ化したともいえる。
そうやって、少しずつリメイク・リファインしながらカタマっていったのが『体系化学』である。
 記述の仕方を1から見直したことになり、その意味で「原点回帰」なのである。

今年のGHS生 
 今年のGHS生もまた、「原点回帰」である。GHSは「無選抜・申込順・やる気次第」での
入塾方式であるから、毎年生徒のタイプやレベルがかわる。
それに合わせて、基本カリキュラムをカスタマイズして年間カリキュラムを作って行く。
そこで、今年の顔ぶれを見回してみると、実に「懐かしい」感じがするのである。
『体系化学』のまえがきに書いたような再入門、大逆転が必要なタイプが揃った感がある。
だから、テキストを中心に、基本をしっかり固めて、枝葉を伸ばしすぎず、欲張らず、
確実な実力をつけさせるべし、と思い定めている。

今年の化学の授業
 今年の時間割は、四本立てになっている。その一つは有機化学だが、
それ以外の三つは三層構造になっている。
「定量化学」と「定性化学」の時間を一つずつ設定した。例年は、体系化学テキストをメインに、
夏期に定性化学の集中講座をやっていたが、今年は最初から定量と定性をならべた。
それは、受験生の「定性化学の知識」があまりにも乏しく、信用できず、「再入門」どころか、
入門そのものが必要だ、と思われたからである。知識の乏しさが定量化学の理解そのものを妨げる。
むしろ、生徒も高校一年生へと「原点回帰」したつもりで授業を聞いた方が、「急がば回れ!」である。

と同時に、そこそこできる生徒もいるし、二年目という生徒もいることから、
実戦的な演習をしようと思った次第である。
 たとえば、かつて東北大医学部に進んだ大熊君は、合格手記の中で、『体系化学』を学んでから、
入試までは、『化学重要問題集』の解答を書き直しつつ、4-5回繰り返して身につけたと書いていた。
『化学重問』は、260題ほどの入試問題がセレクトしてあるが、これがパッとみて答えられるならば、
化学では十分に合格点がとれる、ということを実証してくれた。
 ふつうに医学部をめざすというのであれば、これをしっかり固めるので十分なのである。

そこで、もう一つの授業形態は、『化学重問』全範囲からのテスト演習である。
一回に、全分野から12-13問で60分で解いてみる。それを採点して解説する、
個人の弱点発見と補強には最適である。
すでに7回を終えているので、1/3の問題には触れたことになる。
もちろん、テストをつくるのは大変である。しかも、そのまま切り貼りしてはつまらないし、
答えを覚えていただけではつまらないから、すこし改変したりするわけで手間はかかっている。

しかし、それは時間内に確実に合格点をとる、という目標設定であるから、『体系化学』り
最後の一押しとして必要なことである。
・・・・まあ、こういうことは、本人真任せでも構わない面もあるのだが、
今年の生徒には、そこまでつき合うことが必要にようだし、
その出来(不出来)ぶりをみて、こちらも学ぶことがある
・・・・・そうやって『体系化学』ができたのだから、
新たな形式での原点回帰であると思う。

『化学重要問題集』(数研出版)書評
 その単元・分野を代表する良問を選び出し、かつ、毎年少しずつ入れ替えている。
それもあって、今年のテキストとしては2010版をネタにしている。
というのは、一通り終えたら2015版を類題演習してやればよいからである。
『体系化学』では、定量化学で筋を通してあるため、
定性的知識は、各所にちりばめた形になっており、
さらに、標準テキストであるから、枝葉のような、また重箱の隅のような知識はカットしてある。
そこをまとめ、かつ補うという意味で、目下、最良の問題集として採用している次第である。
ただし、二点ばかり注意が必要である。
 一つは、教科書に準拠していること。
そのため、ホントウは難しい問題が第一章にでてきて、
初心者を困惑させ挫折させる可能性がある。
たとえば、「化学反応式の係数を未定係数法できめる問題」。
これなどは、反応のロジックを学んでやればなんということもないのに、
第一章でやるから「数学的」にしか解けないわけで、
これから化学を学ぼうとするものにとって有害でさえある。
 もう一つは、「燃焼反応」の問題。これも置き場所にこまって第一章にいれているが、
『体系化学』では、化学反応公式7に位置づけているように、
酸化還元反応を学んだのちの応用として取り組むべき問題である。
 そういう「難問」を第一章で解かせることの愚への反省が何十年たってもなされていないため、
この問題集から化学を学ぼうとするとふつうの受験生は挫折ないし失敗する。
やったとしても歩留まりがよくない。
しかし、『体系化学』の学びのあとにやれば、順序はどうでもよくなるから、
最適の問題集に変身するのである。
ただし、化学計算問題に関しては、統一のとれていない解答を、
『体系化学』的に書き換えるという作業が必須である。

posted by Koujin Amano at 15:19| カリキュラム