2019年10月30日

[126] 千曲川・決壊の痕

信州にて十有余年 二度目の千曲川・氾濫
 長野市に居を構えて、早、十有余年になる。
このたびの台風19号による千曲川決壊・浸水被害では、
私が長野市に住むことを知る知人からは、色々とご心配いいただいた。

幸いにして、我が家は少し高台にあることもあり浸水の被害自体は免れた。
10/12土曜日、授業は休講にして前日夜に東京から長野に移動。
新宿駅も東京駅も多くの人で埋まり、予定よりも一時間遅れで何とか帰宅できた。
10/13日曜日は、GHS長野校も臨時休講にして、
自宅周りの風に飛ばされそうなものを片付けたり、
それなりに避難グッズや食料などを確認したりして、それから夜半まで、
千曲川の定点カメラの画像をずっと見続けていた。
川辺の畑やグラウンドに水が侵入し始め
やがて堤防ギリギリまで水位近づくのをただじっと眺めていた。
決壊箇所は我が家から下流の車で30分ほどのところ。
朝、起きたら大変なことになっていた。
野球やサッカーのグラウンドが両岸にあるのに、そこが満杯となり、
さらに20mも幅のある堤防が溢れて、ついに決壊したというニュース。
朝一から、上空を自衛隊や取材のヘリコプターが飛び交っていた。

しかし、全国的なニュースにはならないものの、勤務する千曲市の病院付近は、
まさに千曲川沿いにある。決壊地点よりは数キロ上流であるが、
バックウォーター現象による広く浸水被害に見舞われた。
数時間の停電にはみまわれはしたが、病院自体は浸水被害がなかったので
診療には支障は来さずにすんだ。
隣の長野市から被災された施設・病院の患者を数名、臨時入院として受け入れた。

病院近隣では、クリニックが一つ、セブンイレブン、ローソンが各一店営業停止。
ピカピカに建て替えたばかりの市庁舎・付設体育館(Bリーグチームのホーム)も致命的ではないが
浸水被害に遭い、病院職員も少なからず自宅が浸水被害を受けた。
とりあえずまた普通に過ごせているが、
決壊地域の方々はまだまだ日常が取り戻せていない、と地元ニュースは連日伝えている。

千曲川沿いは川幅を広げ、切れ目なく堤防を築いてあるので、
川辺は野球やサッカーなどのグラウンドが続いている。
これらが全滅した。10/20の千曲市長杯・野球大会は当然中止となり、
以降の野球の試合もなくなり、唐突に今年の野球シーズンが終わってしまった。
川沿いを走ると、ネットもベンチも、簡易トイレも全て流されてしまっていて、
もちろんのこと、のんびりと草野球どころではない。
グラウンドなんかより生活の立て直しが急務。
来シーズンは市外・県外に遠征するしかないかなと、
我が「篠ノ井ヤンガーズ」首脳陣は思案に暮れている。

長野市に来て間もない頃、千曲川支流の犀川(さいがわ)の氾濫があった。
今回は、千曲川の上流に豪雨があったが、この時は北アルプスの白馬方面だったようで、
長野日赤病院の立つ犀川沿いに、延々と続く川辺の広大なグラウンドや畑が
全て泥流に飲み込まれたのを見た。
川沿いの店も流れ廃業、リンゴ畑も多く泥水に浸かり収穫期を無にした。
我が家は犀川の方が近いから、その再来を予期していたが、
まるでウソみたいにこちらの川辺は無傷で済んだ。
どの川の上流でドカッと降ったのか、というのが明暗を分けるのだと。
posted by Koujin Amano at 08:22| ノンカテゴリー